ビジネススクール「IMD」とは?主なプログラムと受講のベネフィット

企業の中核を担う人材に必要とされる能力にはさまざまなものがありますが、なかでも重要視されることの多い能力のひとつとして経営力が挙げられます。経営力は書籍などで勉強するよりも、実際に経営に携わる人材を見て学ぶほうが、より実践的な能力を身につけることができますが、なかなか見本となる人材が見つからなかったり、近くで仕事ができなかったりすることもあります。

そんなときに利用したいのがビジネススクールです。今回はそのひとつ「IMD」について、主なプログラムやベネフィットなどを紹介します。

IMDとは

IMDはスイスのローザンヌに拠点を置く、世界的に有名なビジネススクールのひとつです。これまでフォーブスやフィナンシャル・タイムズ紙など、名だたる経済誌のMBAランキングで上位に入り、オープン・エグゼクティブ・プログラムでは何度も首位に輝くなど、世界的にその名が知られています。1990年にIMIとIMEDEというふたつのビジネススクールが合併して誕生したもので、経営学はもちろんグローバルに活動できる問題解決力や高いリーダーシップをもつ幹部育成に高い定評があります。

毎年98カ国120にのぼる企業がIMDを選択。利用者の数は年間なんと8,000人以上にのぼるそうで、設立以降8万人以上の修了生が世界各国で活躍しています。日本でも数多くの企業が幹部育成のためにIMDを利用しており、実績欄には商社や出版、メーカーや銀行など多種多様な業種の名だたる企業名が並んでいます。

IMDの主なプログラム

IMDでは主に3つのプログラムを提供しています。ここではそれぞれの概要や特徴についてご紹介します。

短期公開プログラム

将来を担う若手社員から社長クラスなどの幹部まで、幅広い階級層が対象のプログラムです。主に以下の5つのプログラムから構成されており、20以上のカリキュラムの中から必要なものを選ぶことができます。

  • グローバル・リーダーシップ・プログラム
  • パーソナル・リーダーシップ・プログラム
  • エグゼキューション・リーダーシップ・プログラム(戦略的リーダーシップ・プログラム)
  • ステークホルダー・リーダーシップ・プログラム
  • クラウド・プログラム

用意されているカリキュラムは、経営統括やリーダーシップの基礎・応用、イノベーションやファイナンスなど多岐にわたります。受講期間はどのカリキュラムを選ぶかによって変わりますが、短ければ3日、長ければ10週間ほどかかる場合も。カリキュラムごとに費用が出されているため、企業としても予算を算出しやすいかもしれません。

企業カスタム・プログラム

企業が抱える経営および育成課題をヒアリングし、それぞれにあったカリキュラムを提案・提供してくれるプログラムです。企業ごとに「今」直面している課題は異なります。場合によっては企業特有の問題を抱えているにもかかわらず、経営層がそれに気づいていない場合もあるでしょう。

企業カスタム・プログラムでは、ヒアリングによって企業が抱える問題を表面化するとともに、解決のために必要なカリキュラムを提案してくれます。ほかのビジネススクールやセミナーでは手応えを感じられなかった場合にもおすすめです。

学位授与プログラム

主に起業家などの若い世代のリーダーや中堅幹部を対象としたプログラムです。名前の通り、MBAやEMBA(Executive MBA)の学位取得を目指す内容となっており、11ヶ月間フルタイムでの受講となります。座学だけでなく世界のさまざまな俊英と議論を交わすこともあり、多彩な意見を取り入れながら成長することができるでしょう。

IMDを利用する主なベネフィット

IMD受講のベネフィットは主に3つあります。

  • グローバルな経営能力を学ぶことができる
  • 「今」の時代に沿った柔軟な経営ノウハウと顧客志向の経営学が学べる
  • 修了者同士のコミュニティが充実している

 

グローバルな経営能力を学ぶことができる

IMDが抱える講師やスタッフの国籍は多種多様。その数は34以上にのぼるといいます。経営学や幹部育成についての考え方は、国や地域によって偏りがあることも珍しくありません。しかし、さまざまな国籍の講師やスタッフから経営学やノウハウを学ぶことができれば、世界のさまざまな場所で通用する知識と経験が得られるはずです。

「今」の時代に沿った柔軟な経営ノウハウと顧客志向の経営学が学べる

IMDが大切にしているのは「”今”の時代に即した幹部育成を行うこと」、そして「顧客志向であること」のふたつ。どちらも重要なポイントですが、自社でこうした育成プログラムを行おうと思っても、過去の成功体験にとらわれてしまったり、顧客が見えなくなってしまったりして、なかなかうまくはいかないもの。またこうした失敗はビジネススクールでも起こりがちです。

こうした点を克服するために、IMDでは先駆的な手法をいち早く取り入れたり、定期的に講師陣を入れ替えたりして対応しています。「マンネリ化しない」という、難しい課題に取り組み、それを実現していることが、今日のIMDの評価につながっているともいえます。

修了者同士のコミュニティが充実している

IMDにはアルムナイというプログラム修了者のネットワークがあり、日本だけでなく世界中の修了者とSNSなどを通してつながることができます。世界の修了者とつながることができるLinkedInグループでは、プログラムごとにグループが作られているので、課題に感じていることや疑問を投げかけたり、ヒントをもらったりしやすいという面が。またFacebookには日本人だけのグループもあります。より気軽に情報共有したいなら、こちらを有効活用するのもよいでしょう。

次世代リーダーに必要な経営力を培いたいなら

IMDは「今」必要な経営力やリーダーシップを学ぶことができるビジネススクールです。世界の俊英たちとともに受講の席に着けることも大きな魅力のひとつとえます。リーダーを目指す際の手段のひとつとして、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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