自身とチームを成功に導く。逆風の時代に求められるリーダーの資質とは?

変化が激しい現代のビジネス環境のなかで、チームおよび自分自身を成功に導くことができるリーダーには、どのような資質が必要でしょうか。それは、厳しい状況に陥っても明確な決断ができる「強靭さ」と、環境の変化にあわせて柔軟に思考できる「しなやかさ」を併せもった人材を育成する必要があります。ここでは、現代のような逆風の時代に必要なこの「強靭さ」と「しなやかさ」とは何か。そして、どうすればそのような資質をもったリーダーを育成できるかを説明していきます。

逆風の時代のあるべきリーダー像

リーダーの資質を理解するために、まずリーダーに求められる役割から説明していきましょう。リーダーの役割は、一言でいえば「チームにビジョンを示し、そのビジョンの実現に向けてメンバーを導くこと」といえます。日本がまだ経済成長期だった時代は、チームが進むべきビジョンはいたってシンプルでした。目指すゴールと取り組むべき目標が明確だった時代といえます。しかし、現代はビジネス環境が複雑です。

そのため、リーダーはチームがどこに向かうべきなのかビジョンを示すとともに、達成に向けて率先垂範していくことがリーダーの重要な役割となるのです。現代のリーダーに求められている役割は変化しています。それでは、リーダーがこのような時代にあったビジョンを掲げ、チームを導き、実現するために重要な2つの資質を紹介します。

1. どんな状況でも明確な決断ができる「強靭さ」

進化し続けるビジネス環境で生き残るためには、正解のない問題に対して、解決策を創出していかなくてはなりません。また、ビジネスが厳しい状況に陥っても問題解決を提案し、断行できるリーダー力が求められています。リーダーに求められる資質のひとつは、このような問題に立ち向かえる「強靭さ」です。戦略的な思考力と同時に、内面的なタフネスも必要となります。

2. 変化に柔軟に対応できる「しなやかさ」

社会や経済の変化に対して、柔軟に対応できる「しなやかさ」もリーダーの資質として必要です。過去の成功体験だけをベースにした考え方では、変化の激しい現代ビジネスには対応できません。そのためにも、まずは今の社会にどのような変化が起きているかを知らなくてはなりません。このように、リーダーは固定概念に縛られずに、現状を的確に分析できる力を育成する必要があります。

お手本となるリーダーから「強靭さ」について学ぶ

では、それらの資質はどのように鍛えればよいのでしょうか。どんな状況でも明確に決断ができる強靭さを磨くためには、実践を積み重ねて内面的なタフネスを養っていく必要があります。しかし、経験や勘だけで決断を繰り返すのはリスクがあります。そのため、リーダーシップについて正しい知識を吸収し、実践を通じて磨いていきましょう。

リーダーシップについて学ぶには、お手本となるリーダーから学ぶのが近道です。お手本となるリーダーは、同じ会社内で成果をあげているリーダーを探したり、社外の研修に積極的に参加したりすることで見つかるでしょう。お手本となるリーダーが、状況に応じてどのような判断を下してきたのかを知り、それを自分の課題に置き換えて思考することで、決断力を高めることができるでしょう。そして、高めた決断力を日々実践し、実績を積み上げていくことで、内的な強さも得ることができます。

ディスカッションを通じて「しなやかさ」を養う

しなやかさをもつ人とは、広い視野で状況を的確に捉えて、自分の考えに固執せずに柔軟に問題解決ができます。そのためには、日ごろから情報収集する癖を身につける必要があります。新聞やビジネス誌は習慣的に目を通すようにしましょう。そして、リーダーシップに関するケーススタディにも目を通すようにすれば、他社事例から状況に応じたリーダーシップの生きた知恵を手に入れることができます。

また、聞き上手な人になりましょう。リーダーというと、人を導くことが役割であることから、相手の意見を求めずに自分の進みたい方向に人を引っ張ることになりがちです。しかし、優秀なリーダーは自分の考えだけで、チームのビジョンを定めたりはしません。「情報は人が運んでくる」という側面があります。メンバーの意見を聞くことによって、チームの状況が把握でき、的確な決断やアドバイスができます。チーム内だけでなく、可能な限りさまざまな人とディスカッションをする場をもちましょう。他人の視点を取り入れることで、自分の視野が広くなります。異業種の人のなかでも、できれば同じようにリーダー力を向上させる意志をもった人とのコミュニケーションが望ましいでしょう。

強靭さとしなやかさを磨くことで真のリーダーを育成できる

現代のビジネス環境で求められるリーダーの資質として、厳しい状況に陥っても明確な決断ができる強靭さと、環境の変化にあわせて柔軟に思考できるしなやかさが必要です。これまでのやり方は通用しない時代ですが、強靭さとしなやかさを磨くことで、現代が求める真のリーダーを育成できるでしょう。

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